Tar-C’s LIFE

ハードボイルドに見られたい隠れドルヲタの日常

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BABYMETAL WORLD TOUR 2015 ~巨大天下一メタル武道会~「参戦記②」

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 すぅちゃんのこういう表情は珍しい!

 

参戦記①

 

少し視察に力を入れすぎたようだ。 チェックインの時間が迫っていた。方向音痴辺りに色濃く残っているハズの見えない「残骸」に悩まされながらもどうにかA-KIBAMETAL駅に辿りつく。

 

スマフォで時間とホームをなんとなくチェックしつつ先を急ぐ。(たぶんコッチだ!)ホームの両サイドに止まっていた2台のウチ階段を下りて左側のを勘で選択する。

 

念には念を入れてドア脇に立っていた若い男性に確認する。ホッと胸をなでおろしお礼を言って逆側のドアにもたれかかる。都内を離れるに従って駅と駅の間隔が長くなっていくのを感じる。

 

同じ三駅でも都内の三駅と郊外での三駅はまるで所要時間、距離ともに違う。三、三、言い過ぎた。どうせなら四、四、にすべきだったな。

 

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時間がなかったので記念撮影の背後から申し訳ないけどパシャリ。初めて降り立っての感想は「普通の郊外の駅」しかしその感想は構内を抜けると一変する。

 

ひと区画ひと区画がデカイ!事前に地図で見た限りでは「ホンの少し」の距離だと思っていたのに…。

 

前回の記事でも少し触れたけど、T‐METALは基本的にノープランだ。ソレが災いすることになる。チェックイン時間が迫ってるんだからまずホテルを優先すべきなのに「ちょっと会場のぞいてから」とか考えちゃったのだ。

 

ソレに加えて先に挙げた距離感の齟齬(でイイのかな?)が追い討ちをかける。土地勘の不案内も大いに加担して結局・・・ 

 

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一瞬、開き直りかけたT-METALだったがどうにか大人の良識を取り戻す事に成功。さんざん歩き回った結果、なんとなく付近の地理も頭に入ったし結果オーライだ。ノープランの面目躍如である。

 

16時過ぎにチェックイン完了。別館という事で、フロントからトボトボ歩いて部屋に向かう。エレベーターで9階へ。突き当たりの廊下を左折。すると・・・

 

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遠い・・・遠過ぎるよ、すぅちゃん。

 

持ち前の投げ出しがちなMETALHEARTに鞭打って部屋へとなだれ込む。ベッドに身体を横たえながらG+METALを開く。通知の嵐である。「今着いたよ」「まだ仕事終わらない」「完徹で向かいます」など悲喜こもごも。

 

目に留まったのは「音漏れが聴こえるよ」的書き込み。すぅちゃんの声が聴ける!最早オースターもハードボイルドも どうでもよくなっていた。

 

手早く汗拭きシートでカラダを拭い、ハットを手に取り「ちょっと散歩」の体で部屋を後にする。ついつい早足になりそうな自分を抑えつつ「気持ち早足かな」程度で収めて先ほどの迷子偵察で頭に叩き込んだ地理を頼りに国際展示場「1~3」ホールへと向かう。

 

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向こう側の端が見えないよ、すぅちゃん。

 

歩いても歩いても近づけない感覚にゲンナリしながらも人だかりの出来てるエリアに到着。白い幕で目隠しされたガラスドアに耳を押し当ててジッと目を閉じる人たち。倣って人の隙間に混じり耳を押し付ける。

 

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

聴こえる!聴こえるよすぅちゃん!!!!

 

でも・・・この曲聴き覚えないなぁ・・・

 

・・・ひょっとして・・・新曲・・・か?

 

しばらくすると何も聴こえなくなった。同じ姿勢でいた為か硬くなった身体をほぐすようにゆっくりと伸びを繰り返す。

 

する事もなくなったのでホテルに戻る。部屋に入り、横になる。T-METALは既にかなりの多幸感に満たされていた。

 

(思い切って来てみて良かった)

 

まだライブ前日だというのに心地よい疲労感と満足感を味わいながらT-METALはいつしか深い眠りに落ちていった。

 

参戦記③」へつづく

 

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BABYMETAL WORLD TOUR 2015 ~巨大天下一メタル武道会~「参戦記①」

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まずはじめにSU-METALがいる。次にYUIMETALがいて、それからMOAMETALがいて、そもそものはじまりの前にはKOBAMETALがいる。KOBAMETALがSU-METALに目を付け、密かにアイディアを膨らませ、さくら学院がはじまるとき、重音部の結成を画策したのだ。物語はそのようにしてはじまったのだ。

 

BABYMETALの成り立ちを最近読んだポール・オースター風に説明するとこんな感じだろうか。

 

では本編に取り掛かるとしよう。

 

まずはじめにT-METALがいる。次にG+METALがいて、それからY-METALがいて、そもそものはじまりの前にNHK-TKBN-METALがいる。NHK-TKBN-METALがT-METALを振り向かせ、G+METALに書き込ませ、そこでY-METALの勧誘にはまり、MKHR-MESSEへと向かう事を決めたのだ。物語はそのようにしてはじまる。

 

もう2か月も前の話だ。

 

舞台は千葉幕張、季節は梅雨真っ盛り6月、 この2点は最後まで変わらない。T-METALは朝早い時間にNAHA-METAL空港へ向かい、慌ただしく朝食代わりのポテトMETALデニッシュにパクつく。

 

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ANA-METALに乗り込む前にふと思い立ってOMYG-METALへ足を運び、Y-METALへの貢ぎ物を入手する。シートに座って、離陸を待つ。2時間半ほどのあいだ特に何も起こらない。

 

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やがてHANEDA-METAL空港に着陸する。物語はそのようにしてようやくはじまる。

 

約一年半ぶりのHANEDA-METAL空港。だが特に感慨は感じない。短期の旅行ではいつもそうするように荷物は機内持ち込み分のみだ。手荷物受取の手間と時間を省略できる分、素早く次の行動に移れるからだ。

 

(さて、と。)

 

T-METALは基本、ノープランだ。だがこの日は違った。なすべき事が分かっていたのだ。行き先はA-KIBA、メタルレジスタンス第一章において無事制圧されたアノ地だ。巨大勢力亡き後の「その後」を視察しておく為だ。 

 

約二年ぶりのA-KIBAMETAL駅周辺は心なしか少し閑散としているように感じた。もちろんよくよく辺りを見渡せば相変わらず妙なコスの連中もいるし、デカイ荷物を持った少しアレっぽい人種もいるし、半笑いで記念撮影してる外国人観光客っぽい人もいる。 

 

メタルレジスタンスによって旧弊な価値観の崩壊がもたらされ、今後の方向性を模索している、あるいは新たな秩序が街を導いていってくれるのを待っている。そう思えた。

 

少し街を歩いてみる。視察を兼ねたパトロールだ。大きな変革の直後にはよく見られるように旧価値観の残骸がそこかしこに残っている。T-METALは気を引き締めた。

 

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ココなどはその「残骸」の顕著な例だ。一歩間違うと声を上げる間もなく飲み込まれる。旧価値観への戻り道は未だ私たちの身近でA-GITOを開けて待ち構えている。

 

ナビを片手に注意深く歩みを進めていたハズなのにT-METALは、しばしば自らの居場所を見失った。方向音痴コレも恐らく見えない「残骸」の影響であろう。目に見えているモノだけが全てではない。T-METALは肝に銘じた。

 

気が付くとT-METALは汗だくになっていた。「残骸」への緊張感がいつも以上に体力を奪っていたのかもしれない。は取りたくないモノだ。慎重にかつさり気なく辺りを見回し何処か一息つける場所を求めた。

 

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一瞬、また道に迷った見えない「残骸」に誑かされて元の場所に舞い戻ってしまったのかと思った。広さ一間半ほどの間口に、ホノ暗い店内。いつもなら慎重を期してGoogleMETAL先生にお伺いを立てるトコロだが、それにはT-METALは疲れすぎていた。歳は取りたくないものだ。

 

導かれるように入店し、促されるままカウンターのやや入り口よりに腰を下ろした。もちろん有事の際に素早く行動に移れるように、だ。決して店奥まで進むのが億劫だったからなどではない。

 

いつの間にか手にしていた小さな紙片をカウンター越しに厳つい男に手渡す。「ライス付けますか?」「お願いします」真の男は多くを語らない。しかしそれは無礼を意味するモノでは決してない。T-METALよりもやや年下に見える巌男だったが既に弁えているようだ。眉間に刻み込まれた皺にメタルレジスタンス後の彼の苦難が偲ばれる。敢えて訊くコトはすまい。真の男の礼儀には真の男の礼儀で返す。ソコには客とか店側の事情など介在しない。

 

「へい、お待ち」

 

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期間限定「塩冷製麺

恐る恐るスープを一口。(美味い!)ほんのりとトマトの酸味が冷たいスープを引き立て、しかも後味スッキリだ!期待を込めて麺を啜る。シッカリとしたコシにツルツルっとしたノド越し。

 

(ココにもメタルレジスタンスの成果が!)

 

間違いない。一見、遅々としているように見える「その後」だがその歩みは確かだ。第二章において海を越えたメタルレジスタンス。第三章の真の目的は「その後」の新たな秩序の基盤造りだ(ホントか?)。一時は目標を見失ったかに見えた民も今では「その後」を見据えてしっかりとその足で立っている。

 

麺を平らげてランチタイムサービスのライスを頬張る。レンゲでスープを一掬い流し込む。至福の瞬間。汗ばむ身体に冷製スープ⇒ホカホカライス⇒冷製スープ。延々食べていたいくらいだ。

 

A-KIBA食レポ視察レポートの末文にコレだけは付け加えておこう。

 

この「塩冷製麺」はメタルレジスタンスの端的な好例であるコトは間違いない。それだけに留まらずBABYMETALの3人とりわけYUIMETALが気に入る事間違いナシだ。それなのに私にはソレを伝える術がない。慙愧に堪えない。

 

なんてこった!

 

[狐]_・)チラッ 誰か伝えてほしいなー

 

参戦記②」へつづく

 

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