Tar-C’s LIFE

ハードボイルドに見られたい隠れドルヲタの日常

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お初DEATH!~その弐~

セールでぇ~買ったぁ~コートをぉ~初めてぇ~着てみたのぉ~。

ふふっ、あったかぁ~い。暖かいじゃなくってぇ~あったかぁ~いの。

えっ・・・てゆーかぁ~買ったときよりも値段さがってるぅ~(クネクネ)

 

というワケで前回の続きです。

 

 

まるでBARのような・・・

黒塗りのモダンシックな外観。扉が開放されてなければ例え「やってます」

なんて言われたトコロで自ら開扉して入店する気にはちょっとなれなかった

だろうな。ナイーブ(笑)なマイハートをエンカーレッジ、足を踏み入れる。

 

モノトーンを基調とした内装。入ってすぐ左手に券売機。基本塩のみの提供

らしく縦軸に「あっさり」「ふつう」「こってり」そしてそれぞれの横軸に

「並」「小」と都合六つのボタン以外はブランクのまま・・・に見えたけど

ボトム列に「スペシャル」横並びで「A」とさらに二つ追加です。

 

ラーメン愛好家の間でよく交わされる言葉がある。

 

迷ったらイチバン上のヤツ

 

しかしこの日のワタクシは何かが違った。

店の雰囲気に呑まれた?メニューが少な過ぎて逆に混乱した?

それは今もわからない。唯コレだけは言える。空腹過ぎたのだ、と。

 

気が付くと「A」のチケット手に黒塗りのL字カウンター(長辺部分)に

腰を下ろしていた。そして白いシャツと黒のボトムを纏ったヒゲの店主

にモタモタとソレを手渡す(ホントはビビッてカウンターの上に置いた)。

 

「あっさり、ふつう、こってりのドレにしますか?」

 

思えばコレがこの日この店で聞いた初めての言葉だったな。ワタクシ以外

にも独り(一人ではなく独り)男性客がいたのだが彼もまた黙々と食べ終

え、無言で去っていった。きっとコレがココでのあるべき作法なのだろう

 

「ふつうで」

 

郷に入っては郷に従え、だ。ワタクシもソレに倣い最小限の発言に留めた。

ココへ来てようやく店内を見廻してみる。そう広くはない。席は10人も

入れば一杯だろうL字カウンターのみ。長辺の先端部分、やや高い位置に

液晶ディスプレイが掛けてある。モノクロのチャップリン。「街の灯」

だろうか。

 

BARのマスター然とした主人が黙々と作業をしている。ちょっとした

緊張感。決して嫌いではない。いや、むしろこうあるべきだとさえ思う。

ブライアン・フェリーの“アノ”声さえもココには合っているように思える。

 

壁に掛かったシュールレアリズムを見るともなく見ている。開け放たれた

入り口から差し込む照り返しが少しだけ眩しい。抑制の効いた照明の店内

に居ると時間の感覚がおかしくなりそうだ。

 

オススメは柚子七味

 

10分ほど待っただろうか、小さなトレイに載せた丼をそっと置きながら

店主が言った。(えっ?)手で示してくれた先にモダンな容器が四つ並ん

でいる。どうやら調味料入れらしい。気が付かなかった。

軽く頷き店主に了解した旨を伝え、ようやく丼に目を向ける。キターーー

透き通ったスープ、薄い桃色をしたチャーシューはドコかエロティシズム

さえ感じさせる。

 

先ずはスープを啜る・・・美味い!難しい事はよく分からないが美味い!

次ぎは麺だ。滑らか艶やかでで弾力に溢れている・・・ツルシコだ!

もう止まらない。麺、スープ、麺、麺、スープ、チャーシュー・・・・!

 

店主の言葉を思い出す。確か右から二番目だと言ってたな。斜めになった

ベースにマグネットで固定された容器を手に取り適量(適当とも言う)を

振り掛ける。エッジの効いた辛味、爽やかな後味、鼻くうに抜ける香り。

 

ココでは店主がルールだ。そしてソレに従っていさえすればコトが運び

心地よく過ごす事が出来る。決して無茶な要求というワケではないし、

強要されるワケでもない。だがそうした方がお互い居心地が良いのが

分かっているのならそうするべきだ。成熟したサービスには成熟した

対応を。逆もまた然りだ。こう思わせる店は決して多くない。大事に

したい、そう思った。

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