BABYMETAL WORLD TOUR 2015 ～巨大天下一メタル武道会～「参戦記④」
すぅさん・・・ボクが頼んだＵＳ版ギミチョコＴどうなったんでしょうね？
「参戦記①」
「参戦記②」
「参戦記③」
「すいません。自分、明日の物販パスします・・・」
（へ？なんで？？）
後半を読み終えてT-METALは頭を抱えた。
（しまった・・・やっちまった！）
Σ(￣￣￣Д￣￣￣lll) ｶﾞﾋﾞｰﾝ
明日の事を考慮して早めに床に就くがナカナカ寝付けない。Ｇ＋METALを開く。既に行列が出来始めているらしい。「やべっ、雨降ってきた！」「今バスで移動中！」とか「物販には間に合いそうも無い(´‐ω‐）=з フー 」等々見ているウチに少し落ち着いてくる。
（・・・ん？雨だとぉ！？）
慌てて飛び起きて慌てて脱ぎ散らかしてあった服を羽織り慌てて部屋を飛び出す。ホテル１階のコンビニで傘を探す。
（あっ・・・た！）
少し躊躇ったのは赤色のヤツしかなかったから。
（でも明日に関しては赤色の方がより相応しいのかも）
うん。そうだ！意を決してレジへ向かう。
「考え事をする時は歩きながら云々」ジョブスだったかゲイツだったか、そんな話を聞いたような気がする。そういう（考え事をする）つもりではなかったのだが、部屋に帰り着く頃にはあるアイディアが既にほぼ形となって出来上がっていた。
翌朝、６時過ぎに自然と目が覚める。割とスッキリしている。よく眠れたようだ。サッとシャワーを浴びて今日の服装を吟味する。
（物販時とライブ時とで分けるべきだろうな）
（物販後に一旦荷物置きに戻ってからコンタクトにして・・・）
（アレ？今日駅前のA-ONで『8の次なコ達』のリリイベがあるじゃん！）
（『10の前のコ達』ってすぅさんのASHの先輩のいるトコだしな～）
（そんなに興味ないけど、すぅさんの尊敬するPのA~ちゃんの妹だしな～）
（しょーがないなー13時からかぁ・・・物販次第だな。後で考えよう）
（・・・ってもう８時ジャン！( ﾟдﾟ)ﾝﾏｯ!! ）
物販用の『正装』に着替え、朝食をとるべくエレベーターで１階へ。
（ひょっとしたらメイト仲間が他にもいるんじゃないか？）
ドキドキモーニングしながらレストランへ入るが特にソレらしき姿は見当たらない。ただ悪目立ちした自分がいるだけだった。少しガッカリしつつも手早く（それでいてバランスの事は考慮しつつ）朝食をいただく。コッチをガン見していた３歳くらいのコに真顔でキツネサインを返してレストランを後にする。
画像はイメージです。
部屋に戻り愛用のボディバッグを掴み間髪入れず（危うく傘を忘れそうになった）に部屋を出る。駅への道すがら所持品チェック。チケット、財布、スマホ・・・傘！道中、大勢のメイト仲間とすれ違う。徐々に気持ちがアガッてくるのを感じる。
（駅前広場着きました）
メッセージを入れる。ソレっぽい服装の人はチラホラいたけれど、どうも違うっぽい。コンビニでドリンクを確保したり、G+METALをチェックしたり、辺りを見回したり、１５分くらい経過。念のためタイムラインを遡って確認する。
（改札を出たトコロで待ってますよ）
速攻移動する。短い階段を上って右手の改札口から左手へ向かって慎重に見渡す。
ｷｬｯﾟ+｡:.ﾟヽ(*´∀`)ﾉﾟ.:｡+ﾟｷｬｯ!
駆け寄りたい気持ちを抑えつつ、ゆっくりと近づき「Y-METALさんですよね？」声をかける。「T-METALです。よろしくお願いします。」他のメイトさん達とギコチナク挨拶とも会釈ともとれない微妙な遣り取りを済ませ最後のメイトさんの到着を待って物販会場へ移動する。
（え・・・ココ？ただの少し広めな通路なんじゃ・・・）
要はこういう事らしい。物販会場からの列が会場付近では収まりきれなくて会場の外まで溢れさらに伸び続けた結果、こういう事態になったんだと。
こういう事態ｗ ちなみに深夜、コンビニへ走ってゲットした傘は大いに役立ちました！
『物販開始は12時半です』
最後尾に着いた時点で９時半。改めて覚悟を決める。10時過ぎ、列が動き始める。物販が早まったのではなく、スタッフが近隣対策として行列の整理を始めたからだ。物販会場が少し見下ろす位置に見えてくる。気持ちがアガる。会場前の広場にさらに大勢のメイトさん達が並んでいるのも見えてくる。ため息が漏れる。
ε-(；-ω-｀A) ﾌｩ…
それから１時間あまり待機。いい加減ゲンナリし始めた頃、急に例が動き始める。
キタ━━━(○´艸`)●・艸・)○ﾟ艸ﾟ)●^艸^)○>艸<)━━━!!
確認したトコロ、開始時間が少し早まったとの事。ゆっくりとは言え確かな動きが見えるのは嬉しい。実際、建物の中に入るまでさらに１時間かかったけどそんなに気にならなかったし。でも中に入ってまたビックリさせられた田舎モノのT-METAL。
どんだけデカいんじゃい！Σ(дﾟ||)ｶﾞｰﾝΣ( ||)ｶﾞｰﾝΣ(||ﾟд)ｶﾞｰﾝΣ(||ﾟДﾟ||)ｶﾞｰﾝ
それに物販窓口の数！画像では切れちゃってるけど40～50はあったと思う。それでも捌き切れない程のメイトさん達が押し寄せたのだ。幸い品数は充分に用意してあったようで、T-METAL達の順番が来ても品切れとかはなかった模様。これだけ並んで買えなかったらそりゃあショックは半端ナイだろう。
何度もやってくる折り返し地点に「えー、まだあるのかよぉ」とか言いながらもそれなりにワクワク待つ。
近いようでジツはまだまだ遠い物販窓口ｗ このあとまだ4，5回行ったり来たりした。
待たされたお陰で？時間をかけ予算その他諸事情を考慮して狙いを定める。なるべくおつりの出ないようにお金も準備する。実際は窓口のオネーサンに「300円ありますか？」とか言われて少し慌てる事になったのだけど。
当日の成果を発表します。
一．ダークナイトT-Shirt（L）
一．ロングリストバンド
一．ハズセメガネ（type-S）
一．フラッグ
一．クラッシュロゴフェイスタオル
一．ビニールバッグ
以上であります！
会場から流れ作業のように追い出されて一息つく。傍らを見ると外国人と見られる集団。ビジュアルが気になってなんとなく勢いで話しかけてみる。アメリカのオハイオからこの為にやって来たと。ビジュアルは現地でアジア人女性にやってもらったとか。出血が酷くて３回に分けてやるハメになって痛さで泣きそうになったと。うーん、凄いけど普段はフツーのサラリーマンやってるT-METALには真似出来そうもない！そうそう、今思い出したけどきっとコレもメタルレジスタンスｗ。
その衝撃のビジュアル！ヘドバンｷﾞｬｧ────(艸Д<ll)────ｧｧ!!
怒涛のライブ本編「参戦記⑤」へつづく
BABYMETAL WORLD TOUR 2015 ～巨大天下一メタル武道会～「参戦記③」
このT‐Shirtも買っとくべきだったな・・・ユイちゃんマジ、ペコちゃんｗ
「参戦記①」
「参戦記②」
枕元の時計を確認する。19時ちょい過ぎ。思ったほど長く寝てしまったワケではないようだ。G+METAL相変わらずの通知RUSH。その中にT-METAL宛のコメントが１つ混じっていた。差出人N-METAL、沖縄の某離島出身メイトさんとの事。第３ホール前でリハーサルの音漏れ鑑賞中との事。
(３人はあの後もずーっとリハーサルしてたんだな)
コレは寝てる場合じゃないな、と飛び起きる。道中ふと思いついてN-METALをダメ元で夕食に誘ってみる。驚くほど「イイネ！」なレスポンスが返ってくる。コレもKITSUNE様のご加護なのかな。ちょい速足で３番ホール前に急ぐ。ついでにG+METAL経由での遣り取りが面倒になってきたので携帯番号を交換する。
(ううむ・・・)
ある程度の人出は予想していたものの、ココまでとは！リハの音漏れだっていうのに皆(T-METAL含む)焦りすぎだよ。とても見つけられる気がしない。念のため携帯の番号を交換しといて良かったよ。N-METALもこの辺りにいるらしい。見まわすが、やっぱり見つかる気がしない。「手挙げてもらえますか？」N-METALが言う。(そっか、そうすれば良かったんだw)素直に空いた左手を挙げる。ホンのすぅメートル先に同じように手を挙げた人を見つけた。
彼N-METALは友人らしき２人(３人だったかな？)と一緒だった。ほとんどのメイトさん達が「THE ONE」を着て真の姿を晒しているのに彼は普通の街着といった感じ。ココでは逆に目立つ。T-METAL同様、未だカミングアウト出来てないタイプか。そうそう。まだ話してなかったけど、ジツはT-METALコノ日ココに至るまで普通の街着姿。世を忍ぶ仮の姿で一般の通行人を演じ続けていたのだ。
ホール壁面に掲示されてた予定表。コレを見るだけでも若干アガル！
そそくさとした自己紹介もママならないウチ聴こえてきたのが「４のうた」今となっては「Song４」表記の方がむしろ通りが良かったりするのかもだけど、ココは敢えて「４のうた」で。
そうなると当然皆さんそちらに釘付け自己紹介そっちのけ。コッチも明日のリハーサルだとばかり「よん！よん！」とかやってみたり。 一頻り堪能したトコロで晩メシの話を振ってみる。N-METAL以外の方はもうしばらく残るとの事。まぁ、気持ちは分かるしショウガナイ。「明日燃えましょうｗ」とか挨拶して別れる。
後ろ髪引かれつつも改めて自己紹介しながらその場を離れる。
「（T）友達と一緒だったのに悪いね」
「（N）いえ。別に友達とかじゃないんで大丈夫DEATH」
「（T）えっ？違うの？？」
「（N）はい。たまたまアソコで一緒になって話してただけｗ」
「（T）マジっすか！スゴい普通に話してたからてっきり友達かと・・・」
「（N）だから特に気にしなくてもオケDEATH」
この日この場でたまたま出会った他人同士がフツーに気軽に言葉を交わす。取るに足らない出来事のようだけど、結構スゴい事だと思う。しばらく一緒に混じって話してたのに全然違和感とか感じなかったし。きっとコレがメタルレジスタンス。恐らく幕張周辺で同時期に同様の出来事が多々起きていたハズ。きっとソレもメタルレジスタンス。
繰り返すが基本ノープランのT-METAL。だが流石に他人を巻き込むのは気が引ける、という事で実は３番ホールへの道すがら飲食店が多数入ってそうなネオン輝くテナントビル（らしき）建物を２ヶ所ほどチェックしておいた。たぶん、コレもメタルレジスタンス・・・だと思う。
その２つのウチ近いほうにとりあえず入ってみる。晩メシ時とあってどの店もかなりの混みようだ。腹も減ったし、時間も勿体無いし、という事で端から覗いていって入れるトコロにしようと決める。何軒か断られたりピンと来なかったりで最終的に決めたのがその階の入り口から入って真っ直ぐ突き当たりにある「和味庵（なごみあん）」
む。ピントが合ってない。
やたらノリの良い姉ちゃんに案内されてやや奥まった座敷席へ。こういう時は何は無くとも「とりあえずビール」。そこそこ待たされる。少し焦れてきたタイミングで先ほどの姉ちゃん登場。まくし立てるアゲアゲトークに飲まれて何も言えなくなる。それでも注文だけはちゃんと取っていく辺りタダモノではない予感。ちょっと悔しいオジサンが２人。
明日の前祝いと同郷の２人が出会えた偶然に「乾杯」
コレじゃなくて！
コレだよコレ（画像はイメージDEATH！）
幸いに？この日幕張メッセでは複数の大規模イベントが目白押しだった為かやたらと混んでいてソレに伴って注文の品が届くのも遅くなり、結果として料理が届く前にお互いのバックグラウンドを含む自己紹介及びメイト暦のお披露目まで完了DEATH！
正直ボッチ飯を覚悟（って言うか旅先では大抵そうしてる）して近隣の独り飯出来そうなお店（ラーメン店とか）をリストアップしておいたT-METAL。一旦、家を出たらノープランなんだけどジツは下準備は割とシッカリとするタイプのT-METAL。普通、セッカク準備したモノ（コト）が必要なくなっちゃうのって少し悔しいっていうかモヤモヤしちゃうよね。なのにこの時T-METALにはそんな考え（或いは感情）が全くもって無かったんだ。むしろ「準備が無駄になって嬉しい」なんて事もあるんだなぁって思ってた。
でもラーメン（博多トンコツ）はしっかり食べた（笑）しかも意外と美味かった！オススメ。
ソレはもちろんN-METALの人懐っこくて気持ちイイ人柄があっての事。そんな出会いの機会を与えてくれた３人娘をはじめとする様々な人たちにチョー感謝DEATH！しかしT-METAL、嬉し過ぎたのかちょっとヤラカシテシマッタ・・・のだ。
前出のノリの良い姉ちゃんやチョイチョイ顔を出して声をかけてくれたエグザイルの誰か似の店主（私たちが沖縄出身だと言うと気を利かせて泡盛をグラスで出してくれた。イイ奴。）を時折交えつつ話が弾む中、明日の物販楽しみだね～なんて話題になった時の事。
「（Ｎ）フラッグ狙ってるんDEATHよね～」
「（Ｔ）オレはダークナイトＴかな～」
「（Ｔ）そう言えばさ、『一緒に物販に並ぼう』企画があるんだけど～」
「（Ｎ）イイっすね、それ。のった！」
「（Ｔ）じゃあ、明日９時に駅前集合DEATH！」
「（Ｎ）了解DEATH！」
「（Ｔ）よし、決まり！お会計お願いDEATH！」
締めて９千円ちょい。サスガに田舎の居酒屋で飲むのと比べると少し高い値～とか、でも美味かったしアリかな～とか考えつつ「今日はオレから誘ったから４千円でイイよ～」とか慣れない先輩風（ちなみにT-METALは学年でいうとN-METALの３つ上）吹かしてみたりした。
「（Ｎ）自分、コッチなんで」
「（Ｔ）そうなんだ。オレはコッチ」
「（Ｎ）じゃあ、明日会いましょう！」
「（Ｔ）今日は急な誘いに付き合ってくれてありがとね」
「（Ｎ）コチラこそご馳走様でした！」
「（Ｔ）９時に駅前でね～」
MAX気分良く家路（宿路か）についたT-METALだったが、そのご機嫌っぷりも宿についてN-METALからのメッセージを開くまでだった。
「参戦記④」へつづく
